Marco Polo

早くも6月に入りました。最初の週末は、おかげさまで良いお天気の中で過ごしています。今年は、カモメのヒナ達の孵化状況が昨年より悪いのではないかと心配しています。涼しかった春のせいだとすれば、これから、少し温かくなって、もっとヒナ達が出てくると期待できるかもしれません。とりあえず、100m先ぐらいの屋根に2羽のヒナが居るので、この成長を見守っているところです。
偶然、Bob JamesのMarco Poloを使ったサントリーの宣伝のビデオをYouTubeで見ました。懐かしい。Marco Poloといえば、妻にとっては紅茶の銘柄でしょうが、私にとってはこちらの方が先に思い浮かぶものです。懐かしいと共に、今聞いても、再度好きになれる。私をかたち作っている音楽の一つだと再確認しました。最近、音楽で思うのは、こうやって私が気に入って私と共に年を取っていく音楽はたくさんあるのですが、この中で次の世代、次の次の世代に受け継がれていく音楽はどのくらいあるのだろう?ということです。あまり、そういう姿が想像できないのです。その点で、数百年にわたり継承されている教会音楽や、いわゆるクラシック音楽は偉大だと思います。ただ、それらとて、この先、どうやって受け継がれていくのか、は、終わりのない挑戦でしょう。
さて、再度、金融緩和の話題です。世界中で、量的緩和が行われています。でも、新聞等を読んで感じるのは、このお金がどこへも行っていないということです。まだ、そんな評価を下すのは早いのかも知れません。なぜなら、実社会でビジネスに投資して、成果を得るには、半年・1年という少し長い時間が必要だからです。日本の異次元緩和が始まったのが4月始めで、まだ2ヶ月。でも、投資・金融の世界では、この間に、お金が、すでに一周も二周もして、あちこちに成果を探しているようです。この時間差が、一つの課題だと思います。もちろん、実社会も動きを加速しています。しかし、早く動こうとすればするほど、長期的、大きな視野、戦略が描きにくい弊害も出ているのが実情だと思います。マイクロ秒の世界で動ける金融には、速さでは、どうがんばっても対抗できません。でも、実際に、最終的に付加価値を創造するのは実社会なワケです。ちょっと、跳んだ話になってしまいますが、実社会の時間スピードにマッチしてない金融、実社会にお金を持って来ないで、金融の世界の中でお金を回している金融。金融本来の役割を果たしていないと、感じてしまいます。でも、何が悪いのかは、私には良く分かりません。ぼんやりと思うのは、あまりお金に仕事をさせてはいけないのではないの?ということです。もちろん、金融のせいにすることだけが、正しい見方とは思いません。実社会の側もたゆまぬ努力・イノベーションは必要です。ただ、今の仕組みやハンディでは、そこに向かう人々の叡智が増えない気がします。それで成り立つのでしょうか?