Monetary relaxation

GWが終わって、再びチャレンジした円安が、ついに100円突破に成功したようです。USの雇用統計の好調によるドル高で吊られたみたいですが、まだ24時間経たないのに、101.5円辺りまで円安が進んでいるようです。日経平均株価も14607.54円、約5年4ヶ月振りの高値だそうです。これが、異次元金融緩和の効果。「効果」は言い過ぎかもしれませんが、「影響」ぐらいは与えていると認められるでしょう。
ただ、世界中で金融緩和競争になっているらしいですから、この先、どの様に展開するのか、全く想像ができません。金融がきちんと回っているだけで、経済あるいは社会がきちんと回っている気がしないからです。やはり、日本を始めとする各国の財政赤字が積みあがっている状況を改善するには、社会がきちんと回って、国民がどんどん税金を払うしかないと思います。インフレで徳政令状態を作って財政赤字削減を図ろうとすれば、国債が信用を失ったり、国民の資産の縮小を引き起こします。しかも、現代の自由経済主義というのは、モノポリー・ゲームをした時の様に、富が独占される仕組みな気が、最近しています。今だって、一部の株持ち投資家が株高の恩恵で、投資利益を受けているだけで、お金を銀行に預けているだけの多数の人にとっては、銀行が国債を買えなくなって、もう少しリスクの高い投資にお金を回すという、利子増えずにリスクだけ増える状態になります。或いは、個人のレベルで銀行預金を減らして、株や証券に投資して、リスクを取りにいく必要があります。