ここで、Handsetとは携帯電話端末のことです。Longhornの登場でノートPCはどう変わるのか - CNET Japanによりますと、今年のWinHECでBill Mitchellさん(corporate vice president of Microsoft Corp.'s Windows Mobile Platforms Division)は、そのビジョンを語られましたが、それは一言で要約するなら、
一方、Mitchellの長期戦略はノートPCの小型化実現に重点を置いており、理想的には携帯電話とあまり変わらない大きさのものを実現しようとしている。
と、いったものだった様です。個人的には、がっかりしました。
なぜなら、これはある意味ノートPCを否定していて、MSも携帯電話が作りたい!と言っているように聞こえるからです。Windows MobileやTablet PC OSのMobile版を担当するMobile部門のリーダとしては仕方無いかも知れません。フォームファクタがつい携帯電話に近づいてくるからです。今回のWinHECでは8インチぐらいのタブレットがデモされた様ですが、いわゆるPDAの苦戦がどう反省されているのか、まだ良く伝わってきません。同じ8"でも東芝の新しいLibrettoは、きちんとPCとしての機能を保持している訳で、そちらの方がまだユーザに対して、きちんと価値を提案／提供していると思います。
この記事の冒頭の、
Portable computers are too bulky, too slow and too quick to run out of juice, he told a crowd of computer makers Tuesday.
というコメントには、非常に共感しますが、ノートPCはハンドセットと競合する方向に持っていくのは、逆にノートPCの価値を減らしてしまうと思います。軽く、持ち運び易くすることは必要ですが、ハンドセットに出来ない何かをする能力まで削るのではなく、そこは逆に磨いて伸ばしていくべきでしょう。例えば、それは高画質、高音質のAV機能かも知れませんし、高度なドキュメント作成能力かも知れません。財布とハンドバックの様に、ハンドセットとノートPCは、きちんと住み分けるものだと思います。
