Capital in the Twenty-First Century

私が知っている「世界」は狭いことを白状しますが、ニューヨーク、ロンドン、東京、と、世界中で初夏を楽しめるような爽やかな週末だったようです。お天気が荒れがちな最近としては、珍しいことのように思いました。そんな中、債券人気に関するニュースが多く流れています。お金の行き場がなく、どこかに行ってもすぐ先進国の安全な債権に戻ってくるのだそうです。世界中リスクにあふれているので、新興国に向かいにくいし、インフレ懸念が非常に低いことも、債券市場活況を後押しするらしい。でも、インフレ懸念低くて、労働者賃金も上昇せず(世界的にです。日本はここしばらく少し上昇傾向のようですが。)に、世の中のお金だけが増えていくというのは、少し奇異に感じます。富裕層がますます裕福になっていくというのは、そういうことなのかもしれません。丁度、資本主義 vs民主主義「資本市場が完全であればあるほど格差は拡大する」(トーマス・エドソール) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)という記事がありました。

資本市場が完全であればあるほど、資本収益率は経済の成長率より高くなる。そして、資本収益率が高いほど、格差も大きくなるというわけだ。

とても、700ページの原著にあたる気はしませんが、これだと、資本収益率を落とせば、経済成長率は上がるのでしょうか?そうならば、資本収益率を落とす動機づけになるかもしれないと考えるのは、世の道理が分かっていないからかもしれません。