Time shift

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画面のサイズなど、すぐに慣れて気にならなくなってしまう、ということだろう(「近頃主流になってきている薄型大画面テレビに買い換えても、あっという間にそれが『普通の大きさ』に思えてきて、しばらくするともう物足りなくなってしまう」といった話をよく耳にする。また自分にもそういった経験がある。しかし、そういう『アップスケール』の慣れと反対に、小さい画面にもすぐに慣れる、という発見はちょっと新鮮だった)。

と、ありましたが、励まされるお話でした。私は、GyaoもSmall画面で見ていて十分満足しているのですが、近頃の大型スクリーン志向、広帯域志向をみていて、そんなのは私だけの特殊な話だと思っていたのです。多くの人が大型スクリーン志向なので、電車の中でのビデオ鑑賞も流行っていないのだというのは、結構定説になっていたと思うのです。携帯電話のTV機能やビデオ再生機能、他にもあった小型ビデオファイルビューアーが、ブレークしないのは、そうやって説明されていた筈です。それが、iPod ビデオがブレークしてしまうと、実は単にマーケティングが足りなかっただけ、というお話になってしまいそうです。勿論、アップルというブランドの力も大きいのでしょうが。
ところで、HDDレコーダの普及で、Sonyがビデオレコーダを作って導入した"Time Shift"という概念が、TV番組はそれを放送している時に見るという概念より、より普通な、通常状態になったと感じています。また、Podcastingを聞いていても、ラジオもTime Shiftになるべき、と感じます。ビデオPodcastingが普及すると、電波やケーブルの放送が、インターネットのVoDストリーミングと変わらないサービスになっていくでしょう。あるいは、リアルタイムでシリアルに流れることを使った、VoDにはできないサービス(例えばイベントの生中継ですが、)で、付加価値/差異をつけていかないと、今のビジネスモデルは崩れていくのではないでしょうか。多くのコンテンツが、Time Shiftでの消費で十分だというのが、私の感想です。勿論、賞味期限はありますが。
本当は、もっと積極的なTime Shiftの力、サービスとしての魅力を書きたいのですが、どうも論点がまとまりません。また、後日、続きを書くことに挑戦しましょう。