Meeting in the Skype

"はてな"を使い始めたのは、ほんの気まぐれでしたが、"はてな"にして良かった。と思う時の一つが、近藤さんのユニークな考えを知る時です。http://blog.japan.cnet.com/kondo/archives/002459.htmlを読んで、またそんな一瞬を経験しました。

またその後、アイデアミーティングSkypeを利用してユーザーがリアルタイムに参加できるようにもしました。音声チャットを使って参加を希望したユーザーが会議の内容を聞きながらその場で発言できるようにしています。これまでにのべ20名ほどの方が参加し、直接意見を頂いています。

お客さまあっての"はてな"だとすれば、あり得る解なのでしょうが、社内会議に他人が参加するなんて、そこまでオープンになるものでしょうか? あるいは、これはもう、社内会議では無いのかも知れません。でも、やはり社内の事情も話題に上らざるを得ないと思うのですが?
最近、思うことの一つに、受け取る方としては迷惑なのですが、送る方としては、できるだけ多くの人を巻きこんで電子メールを出した方が、あとで余計な手間がかからずに済むことがしばしばある。それも、面倒な話題ほど。というものがあります。それを知っているから、皆さん、思いっきり沢山の宛先の付いたメールを出しているのかも知れません。(あるいは、私の職場特有の現象かもしれませんが。) "あとで余計な手間がかからず"のこころは、部分的、部分的に人と打合せて物事を段階的に進めると、いつの間にか歪みができていることがあり、最終段階で皆の支持を得るためにその歪みの上に論理をかぶせることが必要になったりすることがありがち、ということです。一方、"はてな"の公開社内会議?も、後で言い訳できなくはなりますが、後で下手な辻褄合わせにかける労力は省略できますから、かえって効率が良くなるだろうことは、理解できます。でも、

これまで一切公開されていなかった会社内の情報やプロセスがオープンになり、しかもその有用性が証明され始めていることは紛れもない事実です。

その手段がどういうものであれこうした流れは止まることは無く、10年もすれば「ユーザーからの意見が隠蔽されて、会議の内容も聞けないような会社なんて信用できない」といった社会になっているかも知れません。

とのお言葉に、驚き、信じられない、あるいは、素直には頷けない私は、"あちら"側の人間なのでしょう。でも、ユーザの中にはライバル企業の人だっている訳ですよね?*1 "はてな"は、何も無いところから、素直によく考えられて、育ちつつある会社という印象です。今の会社が過去の色々を基に成り立っていることを考えると、今までの私の培ったものは、全く通用しないでしょうが、"はてな"みたいな会社で働いて、その新鮮さを実感してみたいです。単なる新しいもの好き、ミーハーなだけではありますが。

*1:実は、この部分については、別のテーマで考えていることもありますので、またの機会に書きたいと思います。