Service business and Network business

3/19付WiMAX hotspot - とにかくブログで、コストが合えばWiMAXによるネットワーク展開は、既存WWAN(Wireless WAN)サービスプロバイダ、主にはセルラーサービスプロバイダへの挑戦になり得ることを書きました。
ユーザとしては、サービスプロバイダが増えて競争により、より良いサービス、より妥当な価格が実現することは期待するところです。でも、別の側面でなぜそんなことが起こり得るのか、不思議だと思ってもいます。
今の事業の流れは、インターネットよりもその上で何を提供するか?の方が注目を集めていて、投資もそちらに向いていると思うのです。PCで、HWよりSW、SWよりシステムがより利益率が高く取り易いのと同様に、ネットワークより、その上を渡るサービスが儲かるものと一般的には考えられているのではないでしょうか。だから、どのネットワークサービスプロバイダもブロードバンドコンテンツとかに躍起だし、DoCoMoi-modeなどセルラーサービスプロバイダもコンテンツサービス事業の方に向いています。
にも関わらず、ネットワークビジネス参入を目指す会社は、(少なくとも日本には)いつも居ます。今回のYozanはもう長らく電気通信事業者ですから"参入"はふさわしくないかもしれませんが、Yahoo BBは何もないところからADSLサービスを始めて、さらに3Gが欲しいといっています。その上のサービスであるYahoo! Japanを持っているのにです。ネットワーク事業は、かなりのマスを支配しないとなかなか利益が出ないので、新規参入はいろいろ工夫が無いと既存事業者に価格競争を仕掛けられて大変なはずです。そこを敢えてやるおいしさが何なのか?私にはよく分かりません。Intelにしてみれば、WiMAXが普及すればチップが売れるというビジネスモデルだけで、自身でサービスプロバイダをやるわけではありません。言い方は悪いですが、WiMAXで新規参入をそそのかしているだけです。もちろん、成功してほしいので、いろいろ知恵を授けるでしょうが、実際にやる身には、すごく大変な筈です。
今回のLivedoorニッポン放送買収も、基本はコンテンツと放送のノウハウをインターネットサービス事業に融合するための作戦だと思うのですが、実は、"Radio Broadcasting Network"というネットワーク事業の入手も視野に入っているのかもしれないと、憶測してしまいます。ただ、放送には通信事業の様な、お客さまの"囲い込み"がなく、結果としての"視聴率"だけの世界なので、通信事業以上にネットワークサービスプロバイダとしての価値は低いでしょうし、活用が難しいでしょう。だから本心は、"せめてテレビ放送が欲しい"なのでしょうが、いろいろ独創力がありそうな会社ですから、まずはラジオ放送で視聴者とLivedoorWin-Winな楽しい世界を見せてくれないでしょうか。
花粉を避けて、室内で過す時間をより魅力的にして下さい!

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