CNET interview - Mochio Umeda

やっぱり避けられないこの話題。という訳で、ネット企業は技術志向の経営を--梅田望夫氏が語るウェブの進化 - CNET Japanについてです。まだ、Podcastは聞いていません。梅田さんの言葉ではないですが、このインタビューの方が"パッケージ"になっていて、便利かもしれないと思い、こちらから飛びついてみました。
最近、梅田さんがおっしゃっている"技術志向の経営"ですが、要はGoogleが一段高い技術でInternetサービス界に参入成功したこと、もし成功という言葉が軽ければ、衝撃を与えたこと、を、見習いたいということだと思います。ただ、後を追うものは、簡単です。特に、Googleが、競争相手に衝撃を与えたコアの技術を、本当にどこまで守れているのか?は、ポイントだと思います。インタビューでも、Yahoo!、eBay等も、急遽技術の高度化を図ったこと、日本でも楽天などが、しっかりした技術陣でバックエンドを確立していることが、紹介されています。みな、Googleによって技術的に一段高いバックエンドシステムでの戦いを強いられた訳です。が、追随して、なんとか戦える程度のバックエンドシステムが開発できたのではないでしょうか? というのも、そこの部分の小さなノウハウはいろいろあるにしても、大きな流れは"コモディティ"化で、みなに共通な基盤だからです。Googleの衝撃の一つは、"コモディティ"化の高度な使い方をいち早く示したことだと思います。それで、みなは、Googleに追いついたのかどうか、ここの見方、危機感の持ち方の低さが、シリコンバレーにいる梅田さんに、いろいろ言わせているのかなと思います。あるいは、もっとポジティブに、インターネットサービスはさらに高度なバックエンドを獲得していくことは明らかで、Googleは引続き技術開発にも注力していますし、そこを狙うベンチャーの技術開発競争がシリコンバレーで行われていることを紹介して、日本人にも参加することを促している、というべきでしょうか。インタビューだけ読んでの印象です。そして、感想は、どうすれば私もその渦の中に巻き込まれるかなということと、ただ日本人はやっぱり一段上げる技術開発より、見せてもらった技術の改良、高度化の方がまだ得意なのではないでしょうか、という2点でした。
それにしても、このインタビューは少し周りくどいというか、ストレートに進まないというか、読んでいてまどろっこしい感じでした。編集の加減でしょうか。