Internal reserve

朝晩が結構涼しくなってきました。朝、日が出ると、慌てて、必死に蝉が鳴いているようにも思います。そんなに多くないし、そんなに長続きしないのですが。
さて、見出しばかり並べていると、その間に、Google Ad.が出てくるようになってしまいました。サボりすぎでしょうか。でも、見出しを並べてみても、なかなか書きたいことがまとまりません。多分Paul Krugman教授のNY Timesの記事を読むのが、一番確実だとは思うのですが、でも、もう一味欲しいと思っています。
皆さんが指摘されているように、最近、企業が利益を上げても、ごく一部の方を除いて社員の給料は上がっていないと思います。世界的にみて、その様です。どうも、お給料が上がるのは、会社が儲かるからではなく、給料を上げないと良い人が集まらない、あるいは、社員が暮らしていけない、場合なのかなと、思い始めました。でも、会社が赤字になると、お給料にもプレッシャがかかりますから、給料が上がらないことにいじけている場合でもない。働くモチベーションがちょっとネガティブ寄りです。そして、会社の利益は、新市場開拓や生産設備増強に回り、会社の成長、シェアの拡大競争の原動力となっているのでしょう。ここに、成長が止まると、とたんに経営が厳しくなる、グローバル規模で戦う会社の厳しさがあります。それでも、今は、まだ新規開拓する市場があります。BRICs、何とかイレブン、その先はアフリカでしょうか。皆で、成長を続ける手だてもありそうです。しかし、これらの市場を開拓しつくして、20年、30年すれば、開拓するところは無くなるかもしれません。市場が開拓されつくすと、皆での成長が無理になります。既存市場の中でのシェアの取り合いになりますから、熾烈なことでしょう。その時代に、今の、神の見えざる手に委ねる方法で、続けられるのでしょうか?それとも、その頃までには、新しい技術や大衆行動で、あらたな産業が新たな市場開拓が発生し、人間の経済活動(企業活動?)は、永遠に発展路線で継続できるのでしょうか?
基本的には、頭打ちの方向へ向かっているとは思います。ただ、時間スケールが分かりません。ネットワークや物流の高度化で、情報や流行が世界中に広がり、浸透する時間は短くはなっているので、例え、新市場が出現し続けるにしても、その成長期は、だんだん短期に爆発的になっていくのではないでしょうか。その先には、地球上での人口減少も始まります。一方で、その底では、人の生活の基盤を成している消費、コモディティの市場がありますから、そちらでの継続的で固定的なパイの分け前争奪競争が経済活動のコアになっていくだろうと、思うのです。そして、会社員のお給料は、インフレ以外では上がらない状況が続く訳です。あるいは、コモディティ市場での競争は耐久戦が多いですから、お給料は下がる傾向になるでしょう。
大企業中心の製造業事業・経済を考えると、以上の様な方向が考えられるわけですが、一方で、地球上にはこれだけ多くの人が居て、暮らしています。その暮らしに必要なもので、工業化しづらいもの、効率を上げづらいものも、多くあることでしょう。そういったものが、今後の職を支える候補の1つと、考えています。