Experience

最近は、"User experience"という言葉が、すっかり普及しています。使ってもらってなんぼ、ということだと思います。その出し方が昔は技術偏重だったのが、最近はいろいろとある。というより、より総合的な力で、全体で出していかないと、ユーザに響かない時代になってきているのでしょう。サムソンでの福田リポートで有名な、福田民郎さんのインタビューが、日本経済新聞にありました。

 世界のデジタル業界をリードする米アップル。福田氏は、アップルがデザインしたのは「iチューンズ」という音楽配信の仕組みの上でスマホを楽しむという「新しい生活スタイル」。それが世界中の消費者に受け入れられたのだと指摘する。

 スマホがブームだからと言って見た目だけ格好いい製品をつくっても「生活に欠かせない、手放せない魅力」がなければ生き残れない。重要なのは「デザインの経験価値」(福田氏)。

いろいろな要素をまとめて、統合された一つの"User experience"に仕立てる、それが今日のデザインという作業だということでしょう。