National Insolvency

iOS7は、一見奇妙でした。でも一週間経つと、結構慣れている自分がいました。デザインの不思議です。デザイン変更などの必然性が感じられない点は多いですし、欲しかった機能もあれば、無くなって残念な機能もあります。あまり調整ができないのが、アップルのデザインポリシーだと思うのですが、いろいろと調整できる箇所が増えている気がするところ、そして、シンプルさが減っているところが、嬉しいけれども、気になる、そんな複雑な気持ちにさせる、バージョンアップでした。
最近、歴史の本を少し読んでみて、国の支配者が変わる時というのは経済状態の悪化が原因になっていたことが多いことに、改めて気がつきました。経済状態が悪化に向かう原因はいろいろあるでしょう。バブルもあれば、飢饉もある。江戸時代にもいくつか「改革」がありましたが、あれが失敗していれば、徳川体制はもっと早く崩壊していたのでしょう。国も破産する、という当たり前の事実に気がつきました。あるいは、国は破産しながら、人間の政治や社会は進歩してきた、とも言えるように思います。では、今の時代、それがどんな形をとるのか、気になります。すでに、いろいろ研究されているとは思いますが。あるいは、今の世界中の総資産の内、公的部門(政府など)の保持分と私的部もの保持分の比率を見てみるのも良いかもしれません。政府の富の再分配機能が弱まり、政府自身から吸取る富も無いとなると、「資産家」にとって政府や国の価値がなくなってしまうかもしれません。つまり、政権を支える力・動機がなくなると思うのですが、どうなのでしょう。