National Bond

こう書いてみて、前にもこんなタイトルをつけたことがあるような気がしてきました。
さて、異次元の金融緩和などと言われる黒田日銀新総裁らの施策ですが、個人的には、円安が一気に進んでびっくりしました。その勢いを止めてしまった100円の壁(99円70銭の壁?)にも驚きました。みなさんの色々な思惑が交錯したり、踊ったり。不思議な世界です。別の不思議に、国債の行方があります。緩和のために日銀から出てくるお金は、ほとんど日本国債に向かうことになるらしいです。そうすると、今まで安全運用として、日本国債を使っていた銀行等は、日本国債が買えない分を、外国債、株式等に乗り換えないといけませんし、逆に、株価等が上昇・成長基調になれば、手持ちの利率の低い日本国債を売って、株式等に乗り換えないと、他社に実績で勝てなくなります。こういう話を聞くと、日本国債は、より日銀に集まるようになり、日銀が買い支えることになるように、思えます。でも、これは、円の価値を下げていないのでしょうか?日銀はお札を刷って、そのお札で日本国債を買って、国にお札を回す。国は、このお金で行政を執行する。国にお金が回るところは一緒ですが、今まで日本国債を買っていたのは、投資家(日本の銀行を含みます)でした。特に国内の投資家の資産・財産を背景に、日本国債の急落は無い、ということになっていました。でも、今後、日銀が買い手の主体となると、日本国債の裏付けとして、今までのような信頼を集めることが、できるのでしょうか?