London 2012

ロンドンオリンピックが始まりました。開会式は英国時間午後9時から午前0時と、日本・アジアの観客を完全に捨てたスケジュールでしたが、つい、TVで最初から最後まで見てしまいました。あの”場”を使って、多くの人を一つの表現にまとめ、有名人から無名な人まで要所要所に織り込み、ビデオや花火等と組合わせたり、等など、各出し物や仕掛けに初めて見るものは無かったかもしれませんが、人を惹きつけるエンターテイメントだなぁ、と思いました。こういう一つのストーリー、時空間を、しかも世界のいろいろな文化背景を持つ人々にそれなりに納得できるようにデザイン・演出できる力に、感嘆します。でも、私が素人なので、演出的なことをやっている方から見れば、どの程度なのか、にも興味が湧きます。例えば、コスト当りの驚き度/感動度という点で見た時に、どの様に評価できるのか、やっている人はいないものでしょうか。
技術者観点では、会場で、音がどうなっていたのか、気になりました。ダンサーや太鼓たたいていた人の多くがイヤホンをしていた様なので、やはり音をそろえるために、かなり苦労があったのではないかと思います。でも、最終的には、会場内で実際に音を出すわけですから、観客にも、奏者やダンサーにもかなりエコー・反響・遅れのような音の聞きづらさが発生すると思います。最近の音響設備は、そういったことをどの程度制御できるのか、そんなことも気になりながら、結局最後まで見てしまった開会式でした。