Interop Tokyo

梅雨の中休みと言われていますが、この土・日は良いお天気、過ごしやすい気温に恵まれました。
中間管理職がエンタープライズ2.0普及を阻害? (1/2) - ITmedia エンタープライズという記事を読みながら、私もエンタープライズ2.0に消極的なのだが、それで良いのか?と、考えさせられています。先日、Interop Tokyo 2008に行ってきましたが、そこでも考えていたことは似たようなことです。ご存知の様に、Interopはネットワークがメインの展示会ですから、あまりアプリケーションに期待してもいけないのですが、この分野では長らくユニファイドメッセージというキーワードで、電話と電子メール、IMS/SMSの融合が語られています。しかし、私の職場周りではほとんど出回る気配がありません。せっかく内線電話はIP化されたのに、です。また、職場でしばらくブログを使っていましたが、これも特に仕事や職場に新しい風をもたらすものではありませんでした。なぜでしょう?本当に、エンタープライズ2.0は、必要なのでしょうか?いろいろな展示会で、説明を聞きながらも、そこが解決していません。
いわゆるインターネットでのWeb2.0の成功は疑うべきものはないのですが、エンタープライズでの成功のためには何が必要なのか?ロングテールとは言っても、インターネットWeb2.0が役に立つのは、インターネットに参加している人の1%以下の人々による献身的、あるいは、アフェリエイト収入目的の情報発信によります。一方で、エンタープライズでは、情報発信者が社員の20%ぐらい(全くの山勘ですが。)にならないと、なかなか役に立たない、あるいは、十分な情報がネットワークに蓄積されない、という違いがあるような気がします。そんなに多くの人を巻込むには、どんなシステムが良いのか、どんな工夫が必要なのか、そして、どんな動機付けが良いのか、これらの答えが揃ってこそ、エンタープライズ2.0になるのでしょう。
成功すれば、それがエンタープライズ2.0だ、ということになるのでしょうが、それまでは、エンタープライズ2.0模索の時期だと考えています。決して、中間管理職が悪いだけでは無いと思います。ただ、模索のスピードを落とす原因になっていることは、容易に想像できます。