Sasanqua

サザンカの季節です。今年の春に椿との違いを認識して以来、この時期を楽しみにしていました。今日、散歩すると、先週しっかり冷えたせいもあるのでしょう、サザンカがそこここで咲いています。白やピンクの花が今日の晴れたお天気の中、輝いていました。そして、その木の根元には、散った花びらが、積もっています。確かに、花びら一枚一枚落ちていました。その花びらの形をよく見ると、少し縦長なハート型。初冬に、こんな楽しみがあるのに、今まで、気がついていなかったとは、もったいない。そんなことを思いながら歩いていました。
椿には、camelliaという単語があるのに、サザンカは日本固有種というのか、欧州に無かったようで、日本語がそのまま学名や英名に使われているそうです。さらに、今知ったのが、椿とサザンカが掛け合わされた寒椿という、サザンカそっくりの木があるとのこと。サザンカの植生は西日本から九州、さらにその南の亜熱帯アジアと書いてあるので、関東地方に咲いているサザンカは、無理やり連れてこられたのかな、と思っていたら、実は、それは寒椿かも知れない、という訳です。植物の世界も、本当に深い。