Bio Battery

残暑厳しい週末です。少しでも動けば汗が出る、そんな日でした。夕立でも来るかのような雲が見られたのですが、今日は降らなかったようです。
先週は、ショッキングなニュースで始まりました。http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070820i501.htm。どうやら、これが人類において実用化されれば、女性しか生まれてこなくなり、男性は世の中から居なくなるわけですから、世の中の半分の人々にとっては、大変ショックなことだと思うのですが、世の中の反響はさほどで無かった様に思います。女性だって、男性が居なくなったら、ちょっと寂しいと考える人も居るでしょう。
話は変わって、http://www.asahi.com/business/update/0823/TKY200708230315.htmlというニュースも目に止まりました。ユニークさ、目の付け所がソニーらしいと思いました。が、最近、この手のお話は、すーっとは、入ってきません。なぜかというと、結局トータルで見るとどうなるの?というのが、理解できていないからです。
燃料として、ブドウ糖と酸素が消費されるわけですが、そのブドウ糖をつくるエネルギーはどれくらいかかるのか?から見ていかないと、どのくらい地球に優しいかを、判断できないと思うのです。さすがソニーで、プレスリリースには、少し詳細も記述されていますが、それでも"ぶどう糖は、太陽光を受けた植物が、光合成によって合成する物質の1つ"ぐらいの説明しかありません。でも、もしブドウ糖光合成に頼ると、以前聞いた話からすると、ウォークマンを一日鳴らすのにも、結構な量の緑が必要とかになるのかも知れません。この電池が使用する酸素の量が、植物の光合成と合っていれば良いのですが、それ以上に酸素を使っている場合だってあるかも知れません。最近のバイオマスブームが、本当にエネルギー経済的に、わりが合っているのか、いないのか、という議論と同じ疑問です。発生するグルコノラストンはどうすれば良いのか、とか、光合成の逆反応なら、実はCO2が出ていないのか、とか、も、気になります。
環境問題は、簡単には、人類の今や将来の繁栄を持続可能なものにするために、解決する必要がある問題です。その一つの課題として、結局、長い時間をかけて貯めてきたエネルギーである石油を一瞬にして使うことによる、今のエネルギーの単年赤字状態を軽減したい訳ですから、まずは、エネルギーの供給元である地球の地熱と太陽からの熱を全部使い切れれば、今の世界のエネルギー消費、あるいは、60億から100億の人間が文化的な生活を送るために必要なエネルギーに足りるのか?から計算して、エネルギー変換の目標効率の設定や、技術の吟味、ということがなされれば、分かりやすいと思います。きっと、そういう視点を持って考えている人は居ると思うので、今度、時間があるときに、そんなサイトを探してみましょう。