Google model

Internetというか、Webサービスは、結局、その大半が広告収益で成り立ち、そのおかげで私たちは多くのプロレベルのサービスを無料で受けられています。Googleもそんなビジネスモデルの企業の一つとされています。
でも、広告収益モデルにも、実はいくつかのタイプがありそうです。そして、Googleは、Adsenseにより、飛躍的にそのページヴューを獲得するとともに、広告露出の効率の向上を図った点で、一つのユニークなモデルだと考えられそうです。この広告露出の効率向上を自らの検索エンジンを使って自動化したので、出稿先の管理が非常に効率良く行われ、というか、手間をかけて行うことが不要になっているのでしょう。結果、確かめてはいませんが、広告料はページヴューの割にはすごく安くできているのではないでしょうか。
だから、広告界の価格破壊をして今の巨大な地位を築くに至っている、唯一に近いモデルだと。ブログ進化論か何かで、Google Modelについては、その様なものと理解しています。
ですから、笠原一輝のユビキタス情報局■Vistaのマーケティングに透けて見えるMicrosoftのジレンマの中にあるような、

MicrosoftにはGoogleに対抗するオプションがないと述べたが、実際にはまったくないわけではない。それは、Microsoftも広告収益モデルになるというものだ。

そのための布石はすでに打ってある。それがWindows Liveだ。 MicrosoftはLive上でさまざまなサービスの提供を始めており、Google Earthに対抗するVirtual Earthなどのサービスも開始されている。Microsoftの強みは、Windowsというユーザーのフロントエンドをすでに押さえてしまっていると言うことだ。例えば、VistaではWindowsデスクトップ検索の機能が標準で実装されているが、Googleと同じように広告媒体として利用すれば Microsoftの収益にも大きく貢献することになるだろう。

という簡単な書き方をされると、つい心配になってしまいます。話を簡単にしたための言い方だとは推察するのですが、この後を読むとMicrosoftが広告収益モデルを信じていないかの様に読めてしまうことが気になるのです。この笠原さんのVistaMicrosoftの今の"もがき"について、文章全体の趣旨については、私は納得で、なるほどと思っています。それだけに、余計に、こんな些細なところが、気になったのでした。