Mobile PC

サンタさんはG5をどこかに忘れてきたらしく、あっという間に月末で年末です。それらしい記事が溢れていますが、その中でも気になったのは、本田雅一の週刊モバイル通信 / 2006年は“モバイルPCベンダーの意気を感じる年”にや、元麻布春男の週刊PCホットライン / 個人向けモバイルノートに求められるものでした。特に、LaVie Jが出たところですから、考えてしまいます。
元麻布さんの記事は、企業向けvs個人向けの視点で話を進めています。モバイルと言っても、いろいろな捉え方があることが分かります。トランスポータブル、移動中ちょっとできた時間にも使いやすいMobile PC、移動しながらでも使いたいウェアラブル的なPCなど、ユーザのシナリオに応じた違い。どこでもインターネットにつなぎたい、どこでもTVを楽しみたい、どこでもMicrosoft Officeが使いたい、どこでもDVDを楽しみたい、などの、アプリによる違いもあると思います。そして、A4ノートとは異なり、モバイルPCのクラスでは、この何処に注力するかを選択する必要があります。その結果、性能重視の企業向け商品が出やすいことになります。しかし、そろそろノートPCも普及し、個人もノートPCの価値を十分に分かってきたと思いますので、次のポイントとして、モバイルを意識し始める頃だと思います。元麻布さんの書かれたように、個人向けモバイルが待望されているでしょう。ただ、日本のPC市場は、ここ数年、成長率が非常に低い状態できています。ノートPC自身が伸びていないこの状況のもとで、個人向けモバイルがどのように市場に広がっていくのかが、分かりません。ぐーっと市場を再度伸ばす原動力になってくれると思いたいのですが、誰かそのような流れの芽をご存知ないでしょうか。
ノートPCが"Web2.0"インターフェースのどんな位置を確立できるか、は、日本だけでなく、世界的に見ても、Mobile PCが鍵を握っていると思います。どんなものが出てくるか、本田さんの期待する様に、まずは"尖った"もので世界を魅了してほしいものです。