asahi.com

10周年記念のロゴもいつの間にか付かなくなりましたが、asahi.comはずーっと私のhomepageとして使われています。最近は、さすがにマンネリ、あるいは他のきらびやかなページに比べて地味だと感じていますが、そこがまた安心感だったりもします。そんなasahi.comをさまよっていて、ちょっと感じた言葉を2つほど。
最初は、

「私たちが最も重視するのはシンプルさ。音楽を聴くこと以外、ユーザーをわずらわせたくない」と同氏。特にソフトを中心とした全体の使いやすさが、今後、他社陣営が巻き返す鍵になりそうだ。
独走アップルに、国内勢巻き返せるか

"シンプル"は、私にとっても、最近、よく意識に上がってくるキーワードです。例え、万能がとりえのノートブックPCにおいても、シンプルでないとお客さまがついてこなくなるという問題があると思っています。というか、今まで20年以上、何でもマシンのパソコンがそれなりに生き残ってきている方が奇跡だと思います。Web2.0的な流れは、またInternet専用マシンのチャレンジを産み出す気がします。それが大きなビジネスチャンスとは、私にはまだ思えないのですが、一方でパソコン、ノートブックPCは、たゆまず前進していく必要があります。そして、シンプルが、その一つのキーワードだと考えています。

現在、ITの力を利用して私たちが始めていることは新しい産業革命のようなものだと考えています。ITはかつての蒸気機関です。これが布を織る自動織機と一緒になったことで、爆発的に生産性が向上しました。ITの力だけではモノは生まれてきませんが、製造業と組み合わせることで既存産業に爆発的な生産性の向上を起こせます。
インクス社長 山田眞次郎さん(56歳)

同じくbeからです。インクスという会社を知りませんでしたが、お話を読んだ限り、10年前ぐらいにIT化の波、インターネットの波がやってきたころに言っていた議論がそのまま実践されている印象です。そして、その議論は未だに通用するのです。多分に直感的で、まだ説明できませんが、IT化による効率化の話とロングテールの話(IT化によりロングテールまで低コストでサポートできる等々)はきちんと繫がっている筈です。IT化が第3の産業革命と言われて、それなりにその中で生きてきたつもりですが、10年たってまだ自分の身の回りに革命を感じられない私には、これこそが失われた10年かも知れません。最近の六本木ブームは、革命の矢の上にのった動きなのでしょうが、なんとなく他人事です。私も仲間に入れて下さい、という前に、今まで何をしていたのですか?と聞かれた様な気がした山田さんのインタビューでした。