Bluetooth and UWB

似たようなユーザシナリオをカバーしていた二つの無線規格が歩み寄る*1様です。ただ、BluetoothとUWBの融合目指し開発組織が協力 - ITmedia NEWSを読んでも、さらに遡って、http://www.bluetooth.com/news/releases.asp?A2&PID1515&ARC1を読んでも、詳細はまだこれからの様です。少なくともアプリケーションからは、BTかUWBかの違いは見えなくなるように、BTプロファイルをUWBの上に載せるような作業が行われるのでしょう。でも、Goalとして、もっと凄い世界を見ている様です。

While details are still being worked out, the goal is to work towards an architecture that allows devices to take advantage of UWB data rates for scenarios that require high speed. Bluetooth will still be important to maintain backward compatibly with existing devices on the market and future products not requiring the higher data rate.

やっぱり、BTの物理層としてUWBを使ってみたいように見えます。でも、旧仕様との互換性や省電力と言い始めると、UWB物理層仕様に手を入れることになりますから、ハードル(UWBの仕様策定作業で受けるかもしれない抵抗も含めて)が高いと思います。ですから、これがBT SIGのPRで、UWBとのJoint PRでは無い所が気になります。
さらに、Freescale Targets Bluetooth SIG for Collaboration; Freescale's IEEE 802.15.3 MAC Key to Technology Development Activitiesの様にFreescaleという特定の会社が、歓迎を表明するなど、政治の匂いも伺われます。
ユーザとしては、そのメリットは、標準の違いを気にせずに、"家から、オフィスから、車から、街角まで、"と、その活躍範囲が場所的にも、使い方的にも広がっていくというもので、嬉しい話ですから、その方向で話が進む限りにおいては、楽しみに今後も注目していくことになるでしょう。

*1:今のところ一方的なラブコールな印象ですが。