WiMAX hotspot

WiMAXにはいろいろな面があります。802.16の標準のバラエティも多いです。その中で私の興味を引いているポイントは、Intelが第2のQualcommを目指してWiMAXを頑張っていると思われる点です。(http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001659.htmlも参考になります。)
先日、「WiMAXは3Gと共存できる」や、Airspan and Yozan to Build Japan's First WiMAX NetworkAirspan and Yozan to Build Japan's First WiMAXなどの記事で、日本のパブリックサービスにもWiMAXがまもなくやってくることが分かりました。*1
ただ、この時のWiMAXの使い方は、まだFixed Wireless Access(FWA)的で、NotePCなど移動端末にWiMAXトランシーバが搭載されるわけではありません。以前、ソニーが試みた「スピードネット」とネットワーク構成としては似てくると思います。まずは、この夏に山手線内地域でトライアルが始まり、順調なら600ホットスポット規模で年末にはサービスが始まるようです。この使い方では、ユーザにはまだまだWiMAXは見えない訳ですが、WiMAXの可能性を見るうえでは注目されるトライアルとなるでしょう。
最初に書いたように、IntelQualcommへの挑戦と見て注目しているのですが、Wireless WANサービスは、接続性が大事で初期投資がかかります。WiMAXがその点で本質的にどこまで既存WWANビジネス(ここでは、いわゆるセルラーのデータサービス、H"やWinなど、が対象になるでしょう。)に対して経済性で優れているかが、決め手になると考えています。なぜなら、WiMAXが既存WWANに対して圧倒的な新しいサービス=既存WWANが提供できないサービス、を提供できるという話を今のところ聞きませんし、私も思いつかないからです。そして、最初から経済性/コスト競争となると、既存WWANサービス会社は既に行った投資を守るために必死に戦ってきますから、新規側にはなかなか大変な戦いになるのではないでしょうか。

関連して、パワードコムが公衆の無線IP電話開始へ、WiMAXを利用という記事も出ていますね。

*1:#すみません、既にhttp://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=403などで話題にはなっています。今回はベンダ側のPress Releaseです。